無いモノは創る!第2弾 空中給油ドローグを作ってみよう!
朝晩の気温が下がり、北国では雪も降り始めた11月下旬。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
新型感染症流行下の昨今、家籠りのお供にプラモデルの需要も上がっているそうですね。
そんな方々へこんなパーツをご案内ということで、「無いモノは創る!」第2弾は空中給油ドローグです!
空中給油ドローグとはなんぞや?というお話ですが、造詣の深い方々には説明不要とおもいますが、ウィキ先生から引用を…
空中給油とは
飛行中の航空機に他の航空機から給油を行うこと。軍事目的での飛行で行なわれることが多い。
空中給油機(タンカー)と呼ばれる空中給油を行うために特化した航空機から、戦闘機へ給油する場合が圧倒的に多い。
現在使用されている空中給油の方法には、大きく分けフライングブーム方式とプローブアンドドローグ方式の2つがある。
Wikipedia 空中給油ページより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E7%B5%A6%E6%B2%B9
ということで今回は、「プローブアンドドローグ方式」で使用されるドローグを作ってみました。
プローブアンドドローグ方式とは
アメリカ海軍をはじめ多くの空軍及び海軍航空隊で採用されている方法で、給油機側は先端に漏斗状のエアシュートが付いたホース(ドローグ)を伸ばし、被給油機側が漏斗の内側にパイプ(プローブ)を挿し込み給油を受ける。ホースアンドドローグ方式と呼ばれることもある。
主に艦載機で広く行われている、空中給油ポッドを搭載した戦闘機もしくは小型給油機(既存の艦上攻撃機や艦上対潜哨戒機を改造)を用いたバディ給油もこの応用である。このバディ給油は、大型の空中給油機では危険な敵勢力圏内での実施を想定したものである。
航空自衛隊では一部のC-130Hにプローブアンドドローグ方式の空中給油ポッドの増設や空中給油受油能力の付与を行い、KC-130Hとして運用している。
Wikipedia 空中給油ページより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E7%B5%A6%E6%B2%B9
赤丸で囲んだの傘のようなパーツがドローグです。
そもそも、なぜ「プローブアンドドローグ方式」で使用されるドローグを作ったのかって?
現在販売されている空中給油機で給油用ユニットに格納されている状態のドローグはあるみたいですが、開いた状態のドローグがついているモデルがあまりないなーと思ったからです。
まぁ…毎度のことながら小さいと模型映えしないという理由なのは今回も横に置いておきまして早速やっていきましょう!
とは言うものの、現物は見たことが無い(あたりまえですが)ので参考画像や映像を見ながらモデリングしていきます。
戦闘機とのサイズ比、人の手とのサイズ比… うーむ… こんな感じか?
データ上は、1/1スケールを想定して傘の直径は約800mmでモデリングしています。
今回は1/72スケールをとなるように出力してみました。(直径11mm程)
細かいディティールを表現したかったのでいつものFDM方式ではなくアジリスタでの光造形で出力しました。
傘の様に広がる部分のディテールがしっかり再現されてかなりいい感じです。
今回はそれに加えて、別の光造形機で1/144で出力をしてみました。こちらは塗装も行っております。
さっそく航空機模型と並べてみましょう。
模型サイズは1/144です。さすがに1/72のドローグはデカく見えますね… 1/144のドローグはいい感じなのではないでしょうか?
それでは簡易的にですが、ドローグでの給油を再現してみましょう!
ピンセットがなんとも中途半端ですが、針金等でホースを再現してドローグ部とつなげれば、十分ディテールアップ成功ではないでしょうか?
キットの給油ドローグは格納されていることが多いですが、せっかくならちゃんと展開させて他機体へ給油させるジオラマ的なものを作ってみたい!
そんな皆様からのお問合せお待ちしておりますね。
それでは、本日はこのあたりで終わりましょうか
読んで下さりありがとうございました。
by M.I
岸 竜也 (きし たつや)
株式会社キシテック 代表取締役
3Dプリンターを使ったモノづくりを提案しています。
機械設計を生業としてきたため、設計力に自信があります。
様々な分野から、試作品等の依頼を受け、製品化のお手伝いを多数してきました。
手書きの絵から、3Dデータを起こして、3Dプリントすることも。
自身も設計のみならず、機械加工、機械板金加工、溶接などのモノづくりを経験してきた実績があり、いろいろモノづくりを相談出来ます。
現在は石川県工業試験場様や、ISICO(石川県産業創出支援機構)様、JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)様、石川工業高等専門学校様などと、繋がり多方面での対応が可能です。