3Dプリンタを活用して、モヤモヤ解消!!
おはようございます、こんにちは、こんばんは、担当Yです。
何か作業をしていたり、気分転換に物の配置を変えたりした時
もう少しこうなれば使いやすいのに・・・
こういうのあったら楽だよね!
という経験は皆さんあると思います。
というわけで今回は、
3Dプリンタ品で痒い所に手が届いたグッズを
個人的なスッキリ度と合わせてご紹介いたします。
では、早速いきましょう~
[スッキリ度★☆☆☆☆]
・ニッパーホルダー
3Dプリンタ出力品のサポート除去や材料フィラメントを切り離す際に多用するニッパー。
ニッパーの先が開いた状態で片付けると、次に使う際にケガの元になると考え
簡易のニッパーホルダーを製作しました。
形状は簡単にし、モデリング時間は約30秒ほど。
サイズが小さい為、出力も短時間で済ませられました。
これを装着するだけで、ニッパーが広がるのを防いでくれます。
つける前に比べて、省スペースでの収納が可能になりました。
もう少し延長すれば、完全に刃の部分を隠せるのでより安全になりますね。
[スッキリ度★★☆☆☆]
・USBメモリスタンド
データの持ち運びが便利なUSBメモリ。3Dプリンタへのデータ転送によく使用します。
社内の3Dプリンタの増設に伴い、共有のUSBメモリを使用することも増えた為
自由に使えるUSBメモリの保管場所が必要になりました。
そこでUSBメモリが複数入るスタンドを3Dプリントしてみました。
大手3Dデータサイト「Thingiverse」にほしい3Dデータがあったものの、
USBメモリを入れる数が多すぎたので修正しました。
(出展:https://www.thingiverse.com/lalo_solo/designs)
USBメモリだけでなく、SDカードやmicroSDカードも管理できるようになっていますね。
では、早速印刷!!
USBメモリがしっかりはまっていて、いい感じです。
SDカードなどを複数使い分けるには便利なグッズです。
ちなみに弊社では、
こんな感じで、2台の3Dプリンタの間に置いて、
どのUSBメモリが使えるか一目で分かるようにしています。
先程紹介した、ニッパーホルダーもしっかり使用していますよ。
[スッキリ度★★★☆☆]
・瞬間接着剤用スタンド
執筆者の私は、趣味で模型を製作するのですが
瞬間接着剤を多量にこぼしたことがありました。
指同士がひっついて、凄く大変な思いをしました。
このような被害を防ぐ為に、接着剤用のスタンドを3Dプリントしました。
接着剤の大きさを計測し、それに沿うようにモデリングを実施しました。
モデリングは簡単な形状なので15分程で完成。
印刷したいサイズも小さかった為、1時間程で3Dプリントが完了しました。
実際に接着剤に装着すると・・・
こんな感じでスッポリはまっています。
たったこれだけで接着剤が自立できるようになりました。
これのおかげで接着剤をこぼすことは無くなり、
片付けの際も自立しているおかげで省スペースに収まっています。
[スッキリ度★★★★☆]
・キーボードスタンド
職業柄、毎日パソコンと向き合っていますが
どうしてもノートにメモを残したいときや
自分の机でパソコン以外の作業をすることもあります。
その為のスペースを確保したい時、
意外と大きくスペースを使っているのがキーボードでした。
こちらのキーボードスタンドは弊社ブログでもおなじみM.I氏が製作。
スタンド自体も左右別々になっており、様々なサイズのキーボードに対応できます。
実際にキーボードを乗せると・・・
このように、しっかりとキーボードを保持してくれます。
スタンドが左右別々なので、タブレット等にも活躍できそうです。
実際、どのくらいスペースが確保できたかというと
スタンド無しの状態ではA4の下敷きが入りませんでしたが、
スタンドを使えば、A4下敷きがスッポリ入るようになりました。
このスタンドのおかげで、パソコン以外の作業をするスペースを確保できました。
使わない際に省スペース化できるのは凄く重宝しています。(M.I氏に感謝!!)
[スッキリ度★★★★★]
・カメラ固定治具(モニター用)
今回紹介する中でもっともスッキリしたのは
モニターとカメラを固定する補助具でした。
最近は、カメラを通した会議やセミナーも多くなってきています。
私もそういったセミナーに参加することがありましたが
補助具を装着する前はこのような状態でした・・・
なんと、養生テープで軽く固定してあるだけです。
これこそ3Dプリンタの出番と思い、キッチリ固定できる補助具を製作しました。
カメラとモニターが重なった時の高さ・横幅など徹底的に計測しました。
そして、計測データを基にモデリングを実施しました。
3Dプリンタで一度に出力するのは、形状的に厳しかったので
左右2分割の3Dデータを製作しました。
3Dプリンタの特徴や大きさに合わせて作り方を
すぐに変更できるのは3Dモデリングの強みと言えますね。
実際に3Dプリントし、装着してみると・・・
このようにモニターの幅に対してキレイに取り付けられています。
モニターの幅にサイズを合わせてあるので、左右に動かすことも可能になっています。
養生テープでの固定と比較すると、見た目だけでなく、使い勝手も良くなっており大満足です。
いかかがでしたか?
今回は3Dプリンターを活用した便利グッズをご紹介いたしました。
大きさや長さが計測できれば、通常は不可能な組み合わせを可能にしたり、
アイデア一つでより便利、より快適なグッズを製作することも出来ます。
そういう点から考えると、
3Dプリンタは痒い所に手が届くアイテムを製作するのに最適なツールだと言えます。
これを機に3DCADや3Dプリンタについて触れて頂ければ幸いです。
そして、自分で作り出す楽しさを感じて頂ければと思います。
では、今回はこの辺りで。
またお会いしましょう~。
担当Y
岸 竜也 (きし たつや)
株式会社キシテック 代表取締役
3Dプリンターを使ったモノづくりを提案しています。
機械設計を生業としてきたため、設計力に自信があります。
様々な分野から、試作品等の依頼を受け、製品化のお手伝いを多数してきました。
手書きの絵から、3Dデータを起こして、3Dプリントすることも。
自身も設計のみならず、機械加工、機械板金加工、溶接などのモノづくりを経験してきた実績があり、いろいろモノづくりを相談出来ます。
現在は石川県工業試験場様や、ISICO(石川県産業創出支援機構)様、JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)様、石川工業高等専門学校様などと、繋がり多方面での対応が可能です。