【株式会社京富士印刷様】新キャラクターを最速立体化!!

おはようございます、こんにちは、こんばんわ、担当Yです。

今回は、SNSを通じて弊社にご依頼頂きました

株式会社京富士印刷様の新キャラクター「リッフィー」の立体化に関するお話です。

1. ご依頼の経緯

まず、京富士印刷様の公式Twitterアカウントにて

「リッフィー」のイラストが公開されました。

リッフィー

京富士印刷様は、新事業として自然食品業界を中心にエコパッケージの提案をスタートされます。(2021/10月現在)

「リッフィー」はその新事業を一緒に頑張ってくれるキャラクターとのこと。

Twitterにて朝の挨拶を担当している私は、このイラストに目が留まり

「立体化できそうだな・・・」となり、モデリングのスイッチが入ってしまいました。

そして公開から7時間後・・・

リッフィー(3Dデータ)

立体化出来ました!!! ※実際の作業時間は4時間程度です。

このデータをTwitter担当者様にお見せした所、大変喜んでくださいました。

以前製作したボウリングカニの内容が担当者様の記憶にあったようで

3Dプリンターについて非常に興味を持たれていました。

その流れで「3Dデータができたので、3Dプリントできますよ」と伝えたところ

「ぜひ、作ってほしい!!!」と、トントン拍子でご依頼が決定しました。

2. 3Dプリントの為の修正

さて、トントン拍子でご依頼が決定しましたが

「リッフィー」を3Dプリントでフィギュア化するには大きく分けて2つの問題がありました。

<問題点>

①イラストと3Dデータのイメージにズレがある点

②このポーズだと自立が難しい点

この2点を解決する必要がありました。

では、それぞれの問題点について見てみましょう。

<イラストと3Dデータイメージのズレ>

イメージと異なっていたのは、リッフィーの”クチバシ”の部分でした。

リッフィー(口元①)

3Dデータを製作した際には、私自身が”クチバシ”ではなく

“口”だと思い込んでいた為、対象部分をヘコませるモデリングをしていました。

このヘコみをイメージ通りの”クチバシ”に変更していきます。

リッフィー(口元②)

まず、CADの機能でヘコミを失くし

クチバシの先端となる箇所に”点”を置きます。

リッフィー(口元③)

埋めた箇所と先程置いた”点”を結んで、クチバシの完成です。

そのまま結ぶと尖ってしまうので、デザインに合わせて丸みを持たせました。

ちなみに真横から見ると、こんな感じです。

リッフィー(真横)

バランスに違和感が無いことを確認し

問題点①は解決できました!!

<自立が難しい点>

続いて、問題点②です。

リッフィー(3Dデータ)

上の画像の通り、リッフィーはボディに対し、斜めに足が出ています。

このまま3Dプリントすると自立できない為、倒れてしまいます。

そこで、簡易的なスタンドを製作することにしました。

スタンドであれば、キャラクターのイメージを変更せずに支えられます。

ではスタンドを製作していきましょう。

まず製作に入る前にどうやって支えるか、イメージを固めていきます。

簡易スタンドイメージ

このように差し込み方法とスタンドの大きさを決めたら、モデリングしていきます。

簡易スタンド(3Dモデル)

簡易スタンドなので、あまりこだわらずサクッと、モデリングしました。

本体側にも差込用の穴を忘れずに作っておきます。

簡易スタンド用加工

これで問題点②も解決できました。

3. 3Dプリントと塗装

各問題点が解決できましたので、いよいよ3Dプリントの開始です。

ちなみに修正後の3Dモデルはこんな雰囲気です。

リッフィー(モデル修正後)

“口”から”クチバシ”に変更しただけで、かなり印象が変わりますね。

ではこのモデルを3Dプリントしていきます。

今回は、本体とスタンドを分けて3Dプリントしました。

<3Dプリント>

3Dプリントの時間は、本体が7時間・スタンドが2時間程度でした。

3Dプリントが完了すると、こんな風に出来上がってきます。

3Dプリント品(処理前)

3Dプリンタの仕組みは理解しているのですが

何も無い所から造形されていく姿にいつも感動してしまいます。

この状態でも、クチバシの造形や地球柄のポーチなどはしっかり確認できます。

そして、こちらをアルコール洗浄・二次硬化処理をすると・・・

3Dプリント品(洗浄・硬化処理後①)
3Dプリント品(洗浄・硬化処理後②)

このように、処理前よりもクッキリと造形部分が見えますね。

続いて、ニッパーやヤスリ等でサポート部分をしっかり処理します。

3Dプリント品(サポート処理後①)
3Dプリント品(サポート処理後②)

ここまで来ると、3Dデータ通りの形状が見えてきますね。

光造型タイプの3Dプリンタの精度にはホントに驚かされます。

では、仕上げの塗装です。

<塗装>

今回は下地のグレーを入れて以下の合計9色で塗り分けました。

使用塗料①
使用塗料②

基本的に全てエアブラシで塗装しています。

そして、塗りわけ完了後がこちら

リッフィー(塗装済①)
リッフィー(塗装済②)

グリーンやオレンジは色味を少しずつ変えて使用しています。

画像だと分かりづらいですが

葉っぱとポーチは異なるグリーンになっています。

地球柄ポーチの塗り分け等は結構苦労しましたが

色が付くと一気にイメージに近づきますね!!

サイズは、こぶし1つ分程度の大きさになっています。

リッフィー(サイズ比較)

こうしてみると、塗り分けも上手く出来たと思います。

4. まとめ

今回は、SNSを通してイラストの3Dデータ化そして3Dプリントまでを実施いたしました。

Twitter担当者としても、SNSの繋がりからご依頼いただけるのは嬉しい限りです。

今回のようにイラストしかない場合でも、3Dデータ化・3Dプリントが可能ですので

まずは、ご相談いただければと思います。

世界に一つだけのものを製作できる3Dプリンタは、やっぱり面白いですね。

↓イラストの3Dデータ化・3Dプリントの細かい工程に関してはこちらをご覧下さい。↓

今回は、この辺りで。

では、また~

担当Y

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