2D・イラスト⇒3D化⇒3Dプリントのお話⑥
おはようございます、こんにちは、こんばんは、担当Yです。
このシリーズも第六回目の更新でとなり、最終回です!!
前回は3Dプリント出力品の凹凸や積層痕を修正しましたが、
最終回は出力品に塗装を施し、よりリアルに仕上げたいと思います。
では、作業を進めていきましょう。
STEP EX-2.[自分好みの追求(塗装の実施)]
前回のヤスリがけでツルツルに3Dプリント品が仕上がっています。
ここに塗装を施していきます!!
今回は、3Dデータ作成時のカラーイメージに合わせて塗装していきます。
塗装の手順としては、
下地塗装⇒本塗装⇒表面コートの3段階で行っていきます。
1.<下地塗装>
今回のボウリングガニはレッドに塗装したいので
発色を良くするため、ピンクのサーフェイサーで下地を整えます。
サーフェイサーは、ヤスリがけ時に発生した
細かい傷を埋めてくれる効果もあるので重宝しています。
この状態で目立った傷等がなければ、本塗装に入ります。
2.<本塗装>
今回は、アクリル樹脂系のレッド、オレンジ、イエローと
エナメル樹脂系のブラックで塗り分けていきます。
ほとんどの部分がレッドですが、色味の一番弱いイエローから先に塗っていきます。
イエローが乾いたら、塗装済みの部分にマスキングテープを貼って
次の色が写らないように保護します。
ここまでできたら、イエローの次に色味の弱いオレンジを塗装します。
乾燥したら、イエローと同様にマスキングテープで保護します。
そして、この状態でレッドを全体に吹き付けます。
レッドの塗装により、かなりイメージに近づきました。
レッドの乾燥が終わったら、エナメル塗料のブラックを吹き付けます。
多めにブラックが付着していますが、
このように・・・
エナメル溶剤を使って、ブラック部分のみを拭き取れます!
エナメル溶剤がアクリル塗装部分を侵さないのを利用しています。
本塗装が完了したので、最後に表面コートします。
3.<表面コート>
表面の保護の為、トップコートします。
ネイルする方には、馴染みがあるかもしれないですね。
ボウリングガニって名前なので、艶有りクリアを全体に吹き付けます。
※艶有りの色で本塗装しているので、表面コート前後の違いが分かりづらくなってます。
これで塗装の工程も終了し、全ての工程が終了しました。
さて、約1ヶ月つづいた、このシリーズも終了となりました。
これまでの記事を通して、
2D・イラスト⇒3D化⇒3Dプリントの流れが少しでも伝われば幸いです。
今後もブログは更新していく予定ですので、
本シリーズ終了後も見に来てくださいね。
では、また~
担当Y
岸 竜也 (きし たつや)
株式会社キシテック 代表取締役
3Dプリンターを使ったモノづくりを提案しています。
機械設計を生業としてきたため、設計力に自信があります。
様々な分野から、試作品等の依頼を受け、製品化のお手伝いを多数してきました。
手書きの絵から、3Dデータを起こして、3Dプリントすることも。
自身も設計のみならず、機械加工、機械板金加工、溶接などのモノづくりを経験してきた実績があり、いろいろモノづくりを相談出来ます。
現在は石川県工業試験場様や、ISICO(石川県産業創出支援機構)様、JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)様、石川工業高等専門学校様などと、繋がり多方面での対応が可能です。