無い物は創る!1/144便器爆弾を3Dプリンタで作ってみた
こんにちは
その昔、戦闘機で1/144スケールと言えば、長い歴史を持ちながらも日陰者の様な存在でした・・・
それが21世紀に入り、食玩にピッタリのサイズとして市民権を得ることとなり、F-toysやらカフェレオやら技mix(←コイツは食玩ではありませんが)から半完成品が多数リリースされ、製作時間やら飾る場所の無い諸兄のハートを捉えることに成功。めでたくヒットシリーズとなりました。
さて、今回手に入れたるはカフェレオ製のスカイレイダー。
しかも#572号機ですよ。コイツと言えば・・・
コレですよ!便器爆弾!
もうA-1Hといえば便器爆弾。便器爆弾と言えばA-1H!
切っても切れない関係です。wikiのA-1のページでも大きく紹介されていますし、正にテストに出る所です。
にもかかわらず・・・
付属の武装はMk82のみ(非情!)。そりゃないよカフェレオさん!折角の#572号機が・・・
まぁ、食玩系は武装が付いているだけでも有り難い方です。安いので贅沢は言えません。
でもこのままでは落ち着かない。何とか彼(?)に便器を装備させてやりたい。
先ずは何処かのメーカーからリリースされていないか探してみます。
1/32スケール・・・有る。1/48スケール・・・有る。1/72に至っては天下のハセガワ様のキットに付属です。
いやぁ、皆様解ってらっしゃる。そう!A-1Hと言えば(以下略)
でも肝心の1/144が有りません。何故だ!
もう仕方無い。作ろう・・・3Dプリンタで。と、言う訳でやっと本題。
前口上が長くなりましたが、ともかく3Dデータが無いことにはお話になりません。
会社のCADを利用しチョチョイと作ります。寸法の判る資料なんて無いので数少ない実機写真から目検です。
1/144スカイレイダーとのバランスから、全長4.5mm、高さ3mm、幅2.5mmで想定。さぁ造形!
造形完了!当たり前ですが小さい!
因みにいつものFDMプリンタでは精密過ぎて不可能なので、弊社の虎の子アジリスタで造形しました。
アジリスタについては弊社3Dプリントサービスの頁をご覧下さい。
さて、この辺で何故1/144スケールがリリースされていないかに気付き始めましたが・・・
無視して進めます!ハイ塗装!
えっと・・・如何でしょうか?
サイズ的にこんな感じです。
もうね!「小さ過ぎて何が何やら」と言うのが感想です。塗装は米粒写経の気分でした。徳が上がりますよ?
何処からも発売していない訳です。小さいので良く解らない上に模型栄えもしない。
とは言え、やっと#572号機を本来(?)の姿にしてやることが出来ました。これで成仏出来ます。
最後にwikiにも載っている、あの有名な写真を意識してパチリ。
要するに、弊社の設備を使えばこんなことも出来ます。と言ったお話でした。
ここまで読んでいただいた方、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
T.T
(こちらの記事は旧HPにて2020/07/15に投稿したブログ記事を再編して掲載しております。)
岸 竜也 (きし たつや)
株式会社キシテック 代表取締役
3Dプリンターを使ったモノづくりを提案しています。
機械設計を生業としてきたため、設計力に自信があります。
様々な分野から、試作品等の依頼を受け、製品化のお手伝いを多数してきました。
手書きの絵から、3Dデータを起こして、3Dプリントすることも。
自身も設計のみならず、機械加工、機械板金加工、溶接などのモノづくりを経験してきた実績があり、いろいろモノづくりを相談出来ます。
現在は石川県工業試験場様や、ISICO(石川県産業創出支援機構)様、JAIST(北陸先端科学技術大学院大学)様、石川工業高等専門学校様などと、繋がり多方面での対応が可能です。